「初めて買ったパソコン、今はなきFM TOWNS。」
現在のパソコンでは、CDやDVD、ブルーレイなどが読み書きできるディスクドライブは、当たり前のように搭載されていますが、
わたしが初めてパソコンを購入したのは30年位前。
当時はPC98というNECのパソコンが台頭の時代で、データー類はフロッピーディスクというものが使われていました。
ハードディスクというものも一般的には存在せず、大容量のゲームやソフトウェアなどは、1MBほどのフロッピーディスクを何枚も使用するという状態でした。
そんな状況の中、富士通からFM TOWNSという、CD-ROMが読み込めるドライブを標準搭載したパソコンが登場したのです。
現在でも販売されていてもおかしくないような、デザインのパソコンで、CD-ROMドライブを搭載している事が一目で分かるような、当時としては斬新なデザインだったと思います。
当時のわたしはパソコンの事は殆ど分からず、正直な話、この見た目とデザインに惹かれて、購入してしまったわけです。(^^;)
マルチメディアパソコンとして鳴り物入りで登場したこのFM TOWNSですが、
残念ながら商業的には振るわず、結果市場からは消えてしまいました。
海外ではアップル社のマッキントッシュの一体型のパソコンも発売されており、
FM TOWNSも同じように一体型のパソコンのラインナップもあって、おそらくこのマッキントッシュの方向性を狙った戦略だったのかと思います。
こちらがアップル社のパソコン
こちらが一体型のFM TOWNS
結果市場からは消えてしまいましたが、わたしとしてはまだ時代が追い付いていなかっただけで、このFM TOWNSの登場は発売するタイミングによっては、もしかしたら市場のシェアを覆したかも知れないなと思っています。
マルチメディアパソコンとなっていますが、当時一般的にはビジネスでの利用が一番の目的だったパソコン市場では、パソコンユーザーとしてはえらく値段の高いゲーム機という位の認識だったのかもしれません。
この後、Windows95という画期的なOSが登場し、NECのPC98が殆どだった市場は、Windowsを搭載したDOS/V機というパソコンに一気にシェアを奪われ、ハードディスクや読み書きできるCD-ROMドライブなども登場し、ビジネスのみならず、エンターテーメント業界にもなくてはならないものとしてパソコンの存在は変わって行きました。
これは正に富士通が当時、FM TOWNSでやりたかった姿だったのではないでしょうか?
まだインターネットも普及しておらず、文字だらけのパソコン通信が台頭の時代では、FM TOWNSの本当の力は振るわす事はできず、魅力が十分に伝えられなかったんだと思います。
それでも当時最先端的なデザインと性能を持って発売に踏み切った富士通の功績は大きいと思います。
今のこの環境で、FM TOWNSシリーズを復活させたりしたら、面白いかなと思います。
当時の一部のファンは懐かしさのあまり、感動して面白がって購入するかもしれません。
富士通さん、どうですか?
もう一度FM TOWNSを復活させてみては。。(^^)
最後に、1989年のFM TOWNS発売当時の紹介ビデオを見つけましたので載せておきます。
今回はこんなパソコンもあったんですよ的なお話でした!
ではでは。。
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